お金で大失敗した50代お金マスター徹さんが語る!30代で取り組みたいお金にまつわること5選

お金に対する不安や悩みは、程度の差はあれど、誰しもが持っているものです。その不安や悩みを解消する方法はいろいろあると思いますが、人生の先輩から学んでみるのも1つの手です。今回はお金マスターである徹さんに「30代に戻って人生をやり直せたら取り組みたいお金にまつわること」についてお聞きしました。

 

徹さんは現在50代。お金に無頓着だった若い頃、お金で大失敗した経験があるそうです。しかしその失敗をきっかけにお金について考え、学んだ結果、「お金マスター」と呼ばれるまでになりました。
失敗をしたからこそ、お金に悩むあなたに伝えられることがあるとのこと。ぜひ参考にしてください。

 

①「お金の勉強をすることは、人生のチャンスを増やすこと」

 

徹さん
お金に対する不安や悩みがあるなら、まずお金について学んでください。学校ではお金の勉強をする機会がほとんどありませんでしたね。私も知らないことだらけで、税金の過払いや控除を受けられるはずなのに受けていないなど不要な出費を重ねていました。
徹さん
お金の勉強をすることは、人生のチャンスを増やすことにつながります。お金の知識を得ると、お金の使い方が変わるでしょう。お金の使い方が変わると、人生の選択肢が増えます。人生の選択肢が増えるということは、人生のチャンスが増えるということです。

 

30代でお金の勉強をおすすめする理由

徹さん
30代になった今、20代の頃と比べてライフスタイルも変化し、お金の使い方も変わっていると思います。貯金を増やしている人、投資を始める人、趣味に使うお金が増えた人、自由に使えるお金が減った人などそれぞれでしょう。
先にもお伝えした通り「お金の勉強をすることは、人生のチャンスを増やすこと」です。まだいろんなことに挑戦できる30代だからこそ、お金の勉強をすることをおすすめします。勉強をして、あなたにとって必要な人生のチャンスを得てください。

 

お金の勉強、何から始める?

徹さん
お金の勉強と言っても貯蓄や税金、年金、投資など幅広く、何から始めればいいかわかりませんね。継続が大切なので、まずは興味があるジャンルや自分の悩みや不安に合ったジャンルから取り組んでみてください。
特に興味があるジャンルがない場合は、貯蓄や税金から始めてみることをおすすめします。「お金がない」という不安を抱えている人も多いですね。貯蓄を増やす方法を学び実践することで、その不安を解消できます。
また、税金はできる限り抑えたい支出です。買い物をしたときや収入を得たとき、医療を受けたときなど私たちの生活に密着したさまざまな場面で税金が発生します。税金について学んでみてください。払っている税金の中には、払いすぎているものがあるかもしれません。

 

②「お金については、配偶者としっかり話し合おう」

 

徹さん
若い頃の私は、配偶者とお金について話し合うことがほとんどありませんでした。配偶者と金銭感覚やお金の使い方に大きく差があると、必要なときに必要なお金を準備できない可能性があります。私は、いざ大きなお金が必要になったときに慌てるという経験をしました。
家計の財布と自分用の財布の区別や日々のお金の使い方はもちろん、子どもの教育や住宅購入、老後資金など大きなお金が必要になることについてしっかりと話し合い、共通の認識を持っておくことが大切です。
特に子どもに使うお金については、じっくりと話し合ってください。さまざまな経験が、子どもの道を開くことになります。親としてできる限りのことをしてあげましょう。

 

30代のライフイベントと支出

徹さん
晩婚化が進んだ現代、30代で結婚、出産、住宅購入、子どもの教育などのライフイベントを迎える人が多くなりました。「人生の3大支出」と言われる住宅購入、教育資金、老後資金のうちの2つをスタートさせ、30〜40年後への備えも考え始める時期です。
徹さん
住宅購入にかかる費用は、住む地域や住宅のタイプにもよりますが、2,500~4,500万円(参考:住宅金融支援機構「2021年度フラット35利用者調査」)、子どもの教育には、700~2,000万円(参考:令和3年度子供の学習費調査)、高齢夫婦無職世帯の月の支出額が255,100円(参考:総務省家計調査)というデータがあります。
徹さん
この数字は目安ですが、これからのライフプランに必要な資金を明確にする参考となります。必要な資金額が明確になると、配偶者とお金について具体的な話がしやすくなるでしょう。

 

家計の見直しと家計管理

徹さん
毎月の収支の把握は、貯蓄額や将来の生活に直結します。配偶者との話し合いの中で、必要な支出、抑えたい支出をしっかりと見極めましょう。
家計の見直しには「家計見直し診断」が便利です。選択式の質問に答えるだけで、あなたの家計の見直しの可能性がわかります。家計の見直しには、下記の記事もぜひ参考にしてください。

 

 

徹さん
また、家計管理には家計簿をつけることをおすすめします。毎月収支を振り返ることで、そのつど改善点を見つけていきましょう。

 

③「時には無駄遣いがいい思い出に。でも、貯蓄は計画的に」

 

徹さん
「無駄遣い」と言われるようなお金の使い方は、楽しいですよね。私にも趣味や遊びにお金を使えるだけ使っていた頃がありました。今となってはいい思い出です。また、人生を豊かにするために、時には無駄遣いも必要です。しかしそれと合わせて、計画的に貯蓄することも忘れてはいけません。
徹さん
30代2人以上世帯の貯蓄額は、平均986万円、中央値400万円というデータがあります。(参考:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年)」これだけの貯蓄額があれば安心というわけではありませんが、1つの目安としておくといいでしょう。大切なのは、あなたのライフスタイルやライフプランに合った貯蓄額を目指すことです。
徹さん
計画的な貯蓄は、具体的な目標があると達成しやすくなります。例えば「住宅購入資金として5年後までに600万円貯める」「子どもの大学進学までに400万円貯める」というものです。具体的な数字目標があれば、逆算して毎月の貯蓄額が決まり、先取り貯金ができますね。

 

 

④「健康なうちこそ、生命保険に入るチャンス」

 

徹さん
私が保険の大切さに気付いたのは、42歳で大きな病気をしたときです。まさか40代前半で病気を経験するとは思っておらず、当時の私は「若さ」と「健康」を理由に保険に入っていませんでした。
大きな手術や長期入院となったとき、それにより働けなくなったとき、保険に入っていないと経済的な負担が大きくなります。若くて健康なうちこそ、生命保険に入るチャンスです。安くて一生保険料が上がらない保険に入っておきましょう。年齢が上がり病気になってからでは、保険料が上がり、毎月の支出額が増えてしまったり、加入を保険会社から断られることもあります。

 

⑤「長期・積立・分散投資に挑戦すべし!ただし、職業にしないこと」

 

徹さん
貯金に回すお金が増えたら、将来を見据えた投資にも挑戦してみましょう。子どもの教育資金、住宅購入費、老後資金を貯めるためには、長期的な視点の積立投資がおすすめです。長期的な積立投資は、短期の投資に比べてリスクが低く、損失が出てもダメージが少ない傾向にあります。そのため、将来を見据えた投資にぴったりです。
ただし、投資を職業にしてはいけません。投資は必ず利益が出るとは限らない上に、日々勉強しなければ儲かることはありません。貯蓄を増やすためには、投資と合わせて副業にも挑戦してください。副業で得た知識やスキルは、あなたの資産となります。副業こそが投資です。

 

まとめ:50代のお金マスターから最後に伝えたいメッセージ

徹さん
50代の私が30代のあなたに伝えたい、お金にまつわることを5つ紹介しました。さまざまなライフイベントを迎える30代。お金に対する不安があるのは当然です。お金との付き合い方、使い道について改めて考えるきっかけになると嬉しいです。
最後に、私がおすすめするお金の使い道を1つ紹介します。それは「人との出会い」です。人との出会いには、お金を惜しまず使ってください。人との出会いは、あなたを成長させてくれます。さまざまな人から刺激を受けてください。魅力的な人との出会いが、あなたの人生を豊かなものにする一助となります。
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