近年、定額料金で商品やサービスを使い放題できる「サブスク」を利用する人が増えてきました。
サブスクは、初期費用無しで定額のサービスを受けることができますが、他にも使い方があることをご存じでしたでしょうか?実は、購入前に試して検討するという使い方もできます。
この、サブスクのメリットを活かせば、家電や車などの大きな出費を抑える助けになります。本記事を読めば、購入よりサブスクの方が出費を抑えて節約になるのが良くわかるでしょう。
このページの目次
サブスクとは?
サブスク(サブスクリプションサービス)とは月額または年払い、週払いで商品やサービスの提供を受けられるサービスのことです。音楽動画や、映画、漫画などのサービスを利用している人も多いでしょう。
例えば、本を月に3冊読む人の場合だと、平均1冊600円ほどとしたら600円×3=1,800円となります。月額1,000円ほどで利用できるサブスクもあるので、月に800円ぐらいお得になりますね。
サブスクを利用すれば、好きなサービスをお得に利用できるのでおすすめです。また、最近ではサービスの内容も多様化してきています。
購入すると高額になるサブスクも、定額で利用できるようになってきました。そのため、サブスクをうまく使って節約することも可能になってきたのです。
サブスクを試して検討することで無駄な出費を抑えられる
「サービスを利用する」というイメージが強いサブスク。しかし、「試して検討する」ことができるのもサブスクのメリットです。このメリットをうまく利用して、サブスクで節約してみましょう。
例えば、買おうか迷っているソファがあるとします。購入するとなると、デザイン性の高い物だと200,000円から300,000円近くはしてしまいます。
その点、サブスクを利用すれば高額なソファが安い定額料金で借りることができます。また、「イメージと合わなかった」「前のソファの処分が面倒」と言った心配がありません。
定額で試してみて、気に入ったら購入も可能です。また、転勤が多い家庭や単身赴任の人などには購入よりもサブスクの方が断然お得と言えます。
「サブスクを試して購入を検討する」というスタイルも、無駄な出費を抑えることができるサブスクの大きなメリットなのです。
特に大きな買い物はサブスクを利用してから検討してみよう
サブスクと言うと、動画配信や音楽、漫画などを思い浮かべる人が多いと思いますが、最近では様々なサービスをサブスクで利用できるようになってきました。
頻繁に使うものをあえてサブスクで利用することで、無駄な出費を抑えて節約することができます。
「そんなサブスクもあるの?」と思うかもしれませんが、現在では車や洋服、家具までもサブスクで利用可能です。
そのため、サブスクを利用すれば無駄な費用を抑えて節約になるのです。好きなサービスを何も考えずに利用するのではなく、節約のためにサブスクを使うという発想に変えてみましょう。
大きな費用を抑えられるおすすめなサブスク3選
では、実際にはどんなサブスクを利用したら大きな出費を抑えられるのでしょうか。
節約するために利用したいおすすめなサブスクを3つ紹介していきます。
おすすめな3つのサブスクは、以下の通りです。
②自動車
③洋服
どれも、金額が高くなるものばかりですよね。上記の項目をサブスクに変えると、月々の経費が抑えられて節約に繋がります。
次の章から、それぞれのサービスを詳しく解説していきます。
おすすめなサブスク①家具・家電
購入すると値段が高いのが家具・家電です。家具は、一度購入したらそう簡単には買い替えたりしませんよね。そのため、家具の購入時には自宅に合うか心配なところです。家電も高額なものが多く、購入時には悩む人も多いはず。
家具・家電のサブスクなら1点につき低料金で利用できるので、自宅に合うか試してみることができます。
家具・家電をまるっと借りられるおすすめのサブスクサービスの1つに、CLASがあります。CLASでは、部屋ごとコーディネート例が挙げられているので、気に入ればセットで借りることができます。
毎日使う家具や家電の傷や故障は不安ですね。CLASであれば、通常使用での故障も返却・交換だけでOKです。またポイントがたまる特典もあるので、お気に入りの家具を試せるおすすめのサービスです。
また、デザインもシンプルで飽きのこないおしゃれなものばかり。家具を「所有する」から「利用する」という発想に変えて、生活の変化に合った家具や家電をCLASで揃えてみましょう。
家電のサブスクならこんな使い方もできる!メリットを活かしてお得に利用しよう
家電は良い物を購入すると、結構高いですよね。
例えば、加湿器付き空気清浄機の場合、プラズマクラスターだと100,000円ぐらいします。「いいものだとはわかっていても、ちょっと手が出ない」と思っている人も多いのではないでしょうか。
その点、サブスクを利用すれば、短期間利用可能なので必要なシーズンにだけ借りることができます。
また、加湿器は掃除も面倒ですよね。必要な期間だけサブスクすれば、面倒な掃除も心配ないですし、いつでも綺麗な状態で使用できるので衛生的です。
月々440円から借りられるものもあるため、先ず購入せずに使ってみるのもお得な利用方法です。また、シーズンごとに借りるなら、しまっておくスペースも気にしなくてよいのが嬉しい点です。
おすすめなサブスク②自動車
固定費で大きな出費がかかる自動車。自動車のサブスクは、月々の料金内に色々なサービスが含まれています。
急な出費にも対応している場合があり、故障やメンテナンス、車検などの料金も含まれているので安心です。
また、新車を買う場合購入時にはまとまったお金が必要ですが、サブスクの場合は月々の料金のみなので出費も抑えることができます。
洗車無料券やガソリン割引券なども併用して提供してくれる場合もあるので、維持費も節約できるでしょう。
「子どもが生まれたら、車は欲しいけど最初は軽自動車で充分」と思うなら、軽自動車を選べば月々の掛金も抑えられます。自分のライフスタイルに合わせて車を選ぶことができておすすめです。
自動車のサブスクの3つの注意点
一見、メリットばかりが目につく自動車のサブスクですが、他のサブスクと違い月々の金額が高額だったり、契約期間の縛りがある点などから注意すべきことがあります。
自動車のサブスクの注意点も理解した上で、自分に合ったリース会社を選ぶと良いでしょう。自動車のサブスクの3つの注意点は以下の通りです。
- 一般的なサブスクと違い審査がある
- 中途解約はできない
- 契約期間が短いと割高になる
初期費用無しで月々定額で自動車が乗れる自動車のサブスクですが、他のサブスクとは違い契約時に「審査」があります。
リース会社としては、契約期間に継続して支払い可能かを見ています。そのため、年収や雇用形態、他にカードローンや住宅ローン、キャッシングの借入がないかも確認します。
次に、自動車のサブスクでは原則中途解約できません。やむを得ない場合は認められるケースもありますが、違約金を払うことになります。また、違約金は一括で支払わなければならず高額になる可能性があります。
最後に、リース期間が短いと月々の支払い額が多くなってしまう可能性があります。例えば、3年リースと7年リースと比較すると総支払額は低く表示されていますが、月々の負担額が大きくなってしまうのです。
短いから安いのではなく、短期間でのリースの場合月々の金額が高くなってしまう可能性があるので車種選びは慎重に行ってください。
自動車のサブスクで契約終了後に返却以外に選べる方法とは?
自動車のサブスクは、契約終了後はリース会社に返却するのが基本です。しかし、リース会社によっては返却以外の方法を選べる場合があります。その方法は以下の4つです。
- 自動車を買い取る
- 同じ自動車を再リースする
- 別の自動車に乗り換える
- 自動車をもらう
まず1つ目の方法は、契約終了時に残価を払ってリースしていた車を買い取る方法です。契約時に設定した残価を支払えば自分の車にすることができます。
残価の支払いは一括払いなのでまとまったお金が必要になります。残価分を買い取るとなると購入するよりも割高になる場合があるので注意が必要です。
2つ目の方法は、今までリースしていた車を、契約を継続したまま乗り続けることです。契約は継続と言っても利用料金は継続されません。あらためて、リース料金を計算し直すことになります。再リースの場合残価が低く設定されるため、毎月の利用料金が高くなってしまう恐れがあります。
3つ目の方法は、別の車に新たにリースする方法です。別の車を新たにリースすればまとまったお金の出費なく自動車を乗り換えることができます。
最後に紹介する方法は、自動車をもらう方法です。リース会社によっては、契約終了時に自動車がもらえるオプションが付いている場合があります。このもらえるオプションの場合、残価設定がありません。
契約期間中に車両代金を全額支払う料金設定になっているので、期間終了時に自分の車にすることができます。注意点としては、リース契約時にもらえるオプションに申し込まなければならない点です。
自動車のサブスクと購入の費用を比較
自動車は購入すると高額ですから、本当にサブスクの方がお得なのか気になるところです。
そこで、購入した時とサブスクを利用した時の購入時の初期費用と維持費の違いを比較してみましょう。
自動車をサブスクした場合と、新車購入時のローン返済額を実質年率8.8%、借入期間5年(60回払い)、元利均等返済でシミュレーションした場合で比較していきます。
費用項目 | 自動車のサブスク | 新車購入 |
---|---|---|
月々の料金/ローン返済額(初回) | 37,890円 | 40,052円 |
自動車税(種別割) | 月額料金に含まれる | 20,300円 |
自動車重量税 | 36,900円 | |
環境性能割 | 44,100円 | |
自賠責保険料 | 27,770円 | |
その他(登録諸費用、手数料、リサイクル料金など) | 63,180円 | |
乗り始めの支払総額 | 37,890円 | 23万2,302円 |
上の表からもわかるように、購入の場合には各種税金や自賠責保険料、登録諸費用の他、初回のローンの返済額も合わせて総額23万2,302円かかります。
サブスクの初期費用は、車両本体価格と各種税金や諸費用が月額料金に含まれているため37,890円のみです。
まとまった金額が用意できなくても、サブスクならお気に入りの車種がすぐに手に入れることが可能です。
続いて、購入する場合とサブスクの場合の維持費の違いを比較してみましょう。
費用項目 | 車のサブスク | 新車購入 | |
---|---|---|---|
月々の利用料/ローン返済額 | 37,890円 (年間45万4,680円) |
37,100円 (年間44万5,200円) |
|
自動車税(種別割) | 月額料金に含まれる | 年1回30,500円 | |
車検費用 | 法定費用 | 自動車重量税: 24,600円 自賠責保険料 (25ヵ月): 20,610円 印紙代:1,400円 |
|
車検基本料 | 実費 ※メンテナンスプラン加入で定額にできる |
車検時30,000円 | |
交換部品代 | 車検時10,000円 | ||
メンテナンス費用 | 年間10,000円 | ||
法定12ヶ月点検費用 | 1回15,000円 | ||
自動車保険(任意保険)料 | 月5,000円 (年間60,000円) |
月5,000円 (年間60,000円) |
|
その他(駐車場代、燃料費など) | 月15,000円 (年間18万円) |
月15,000円 (年間18万円) |
表を見ると、維持費にかかる自動車税や車検費用、メンテナンス費用、駐車場代や燃料費など車の維持費は結構かかります。
その点、サブスクならメンテナンスプランに加入すれば月額定額制にできるので、まとまった出費がありません。維持費を見てもサブスクの方が自己負担が少なくすむことがわかるでしょう。
おすすめなサブスク③洋服
洋服は自分で購入しても、当たり外れがあるもの。また、自分にはどんな洋服が似合うのかも正直わかっていない人も多いはず。そんな人の悩みを解決してくれる、洋服のサブスクがあります。
毎月、定額で洋服が借り放題だったり、好みのブランドでコーディネートを組むことも可能です。「これは、すごく着回しきいて良かった!」と思えば購入すればいいし、逆に「これは失敗した!」という服は返品できるのが嬉しいポイントです。
お気に入りのブランドの服を購入するとなると、ブラウス1枚で10,000円は超えてしまいます。洋服のサブスクを利用すれば、定額でお気に入りのブランドを1か月に何度も借りられたり、1着から借りられるプランもあります。
洋服は消耗品ですが、お気に入りを試せるので無駄な買い物を避けることができるでしょう。また、解約も縛りがないので気軽に始められますよ。
まとめ:サブスクをうまく使って節約しよう
最近では、音楽や漫画、アニメなどの動画配信にとどまらず、さまざまなサービスを提供するサブスクが増えてきました。
月々かかる経費を、サブスクで抑えれば購入するよりも節約することができます。
今回ご紹介したサブスクの他にも、さまざまなサービスを提供しているサブスクが存在します。
「購入すると高いけど、必要品だから仕方ない」と思っている人は、サブスクを検討してみてください。サブスクを上手く利用すれば、購入すると高額になるものでも費用を抑えることができます。