子育てに向けてマネープランを立てる際「貯金ができるか不安」「貯金のために何から始めたら良いのかわからない」と悩みますよね。
子育て世代のマネープランは、出産前から考えておくことが大切です。安心して子育てに専念できるよう準備を始めましょう。
この記事では、子育てに向けたマネープランの立て方を詳しく紹介します。発生する費用や夫婦で話し合う際のポイントを知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
このページの目次
子育て世代のマネープランを立てるときのポイント
子育てに向けてマネープランを立てる場合、出産前がベストなタイミングといえます。
出産に向けた準備で忙しい時期とはいえ、産後は家事や育児に時間を費やすことになります。赤ちゃんのお世話とマネープランに悩む日々を送るのは避けたいですよね。
ストレスを抱えないためにも、子育てに向けたマネープランは早めの段階で考えはじめることが大切です。
マネープランは「子どもがほしい」段階から始めよう!
マネープランを立てはじめるのは、早いに越したことはありません。子どもがほしいと思った段階で計画を立て始めましょう。
マネープランを立てるということは、子どもや家族に対する夫婦の価値観をすりあわせることでもあります。以下の内容を参考にお互いの考えを共有してみましょう。
- どのような形態の住居を選ぶか
- 子どもをどんな環境で育てたいか(都心・地方)
- 子どもの進学先がどこになるか(私立・公立)
子育てにかかる費用は「養育費」と「教育費」
子育て世代にかかる費用には「養育費」と「教育費」の2つがあります。「養育費」とは、お子様の生活にかかる費用のことです。食費や生活費、医療費などが該当します。
なお、お子様1人あたりに発生する養育費としては以下のデータをご参照ください。
子どもの成長段階 | 年数 | 1年間の養育費 | 合計金額 |
---|---|---|---|
未就園児 | 3 | 81万6,141円 | 244万8,423円 |
保育園・幼稚園児 | 3 | 114万2,584円 | 342万7,752円 |
小学生 | 6 | 84万7,225円 | 508万3,350円 |
中学生 | 3 | 97万5,565円 | 292万6,695円 |
高校生※ | 3 | 97万5,565円 | 292万6,695円 |
大学生 | 4 | 70万4,700円 | 281万8,800円 |
※高校生の養育費データが報告されていないため、中学生と同じ金額を記載しています。
参考文献:地方教育費調査–文部科学省
一方「教育費」とは、学校の授業料や習い事に必要な費用のことです。次の章で、お子様1人あたりの教育費がいくらなのか詳しく紹介します。
生命保険の見直しもしておく
養育費や教育費を考えるのと合わせて、生命保険を見直しておきましょう。夫婦どちらかが病気にかかってしまった場合、マネープランに沿った収入の確保が難しくなるからです。
状況によっては支出が大きくなる可能性もあります。「夫婦でどのような保険に加入しているか」「万が一の時、保障はいくら必要なのか」について話し合いましょう。
生命保険の見直しについては、家計見直し診断の活用もおすすめです。「十分な保障とはどのくらいなのか」を確認してみましょう。
子育て世代のマネープラン|年齢別シミュレーション
子育て世代のマネープランは、大学進学までを見据えて計画することが大切です。漠然と貯金することは家計の負担になり、継続することが難しくなってしまいます。
以下のデータを参考にしながら、お子様の年齢ごとに支出の把握をしておきましょう。
4歳児(幼稚園年少)から6歳児(幼稚園年長)まで | 私立:52万7,926円 公立:22万3,647円 |
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7歳児(小学1年生)から12歳児(小学6年生)まで | 私立:159万8,691円 公立:32万1,281円 |
13歳児(中学1年生)から15歳児(中学3年生)まで | 私立:140万6,433円 公立:48万8,397円 |
16歳児(高校1年生)から18歳児(高校3年生)まで | 私立:96万9,911円 公立:45万7,380円 |
19歳児(大学1年生)から24歳児(大学6年生)まで | 国立:298万円 私立文系:458万円 私立理系:602万円 私立医歯系:2,447万円 |
参考文献:子供の学習費調査 文部科学省
なお、教育費の詳細については、以下の記事を合わせてご確認ください。
子育て世代の夫婦がマネープランを立てる手順
次に、子育て世代の夫婦がマネープランを立てるためのポイントを3つ紹介します。
夫婦で何を話し合うべきなのか、1つずつ解説していきます。
お互いの収入額と貯蓄額を確認する
今後起こるライフイベントを想定して、夫婦の考え方をすりあわせることが大切です。
お互いの貯蓄額を把握していない場合、疑心暗鬼になったり貯金を任せっきりにしたりなどの事態が発生するでしょう。
共働き世帯が増えつつある昨今において、家計が夫婦別管理の世代も増加しています。マネープランを立てるためにも、夫婦がお互いの貯蓄額と収入額を把握した上でマネープランを立てましょう。
現在の家庭の支出を確認する
現時点で、どのくらいの支出が発生しているかを知ることも大切です。家計簿をつけたり、家計簿ソフトやアプリを利用して管理しましょう。
支出の把握は「現状が赤字なのか黒字なのか?」を知ることにつながります。赤字なら「来月からは改善できる出費は何か?」と事前に対策も考えられるので安心です。
家計簿アプリの詳しい使い方や活用方法については、こちらの記事も合わせてお読みください。
毎月貯金できる金額を決める
毎月貯金できる金額を夫婦で相談しておきましょう。ポイントは家計の負担にならない金額を設定して計画的に貯金することです。
将来に備えているはずの貯金で生活が厳しくなってしまっては本末転倒ですよね。
「子どもが◯歳になるまでに◯円必要」というように、お子様の各学年別に必要な費用を逆算して貯金してみてください。
共働き夫婦の家計簿の見直しポイントについては、以下の記事もぜひご覧ください。
子育て世代のマネープランにおける注意点
ここからは、子育てを控える夫婦がマネープランを立てる際の注意点を3つ紹介します。
家計が苦しくなってしまう事態を防ぐためにも、順番に確認していきましょう。
注意点①:ライフイベントの発生
ライフイベントの費用に関して備えておくという心構えが必要です。
例えば、第2子の出産やマイホームの購入、お子様の進路変更などが挙げられます。イレギュラーな出費に関して余裕を持って準備しておく必要があるでしょう。
注意点②:児童手当を預金しておく
児童手当が支払われるのは、お子様が0歳〜15歳になった年度の3月まで支給され、年3回に分けて振り込まれます。
ただ、放っておくといつの間にか生活費になってしまっているケースがあるようです。お金が振り込まれたタイミングで貯金する金額を別口座に移動するなど、分けておくと良いでしょう。
注意点③:定期的にマネープランを見直す
子育てにおけるマネープランは、たまに立ち止まって微調整することも大切です。
しっかりマネープランを立てて実行していっても、時間の経過につれて環境や夫婦の考え方が変わることがあるからです。
微調整を繰り返すことで、ライフイベントを順調に叶えることができます。マネープランを見直す際は、ぜひ「家計見直し診断」をご利用ください。
まとめ
本記事では、子育て世代向けのライフプランの立て方を紹介しました。
子育てのライフプランはお子様の出産前から作成し、大学進学までの約22年間を見据えて計画するのがポイントです。
目先のお金のやりくりに追われるのではなく、いつの段階でどれくらいの資金が必要なのかを把握しましょう。
家計を見える化することで「いつまでにいくら必要なのか」「目標達成のためにはどうしたら良いか」を具体的に考えられます。
マネープランを作成する方は、ぜひ「家計見直し診断」を利用してみてください。