【お金の相談シリーズ】上手な家計管理の方法は?お金を貯める7つのステップ

家計管理でお困りのことはありませんか?頑張って家計簿をつけても計画通りにお金が貯まらない…といった不安や悩みを抱える方も多いでしょう。

 

この記事では、上手に家計管理ができる7ステップを伝授します。FPのゆうきさんが、お金の悩みをズバッと解決してくれますよ。

 

7つのステップを意識して、お金が貯まる家計管理に取り組んでみましょう。

 

相談編:「共働きなのですが、家計の何にお金を使っているのか把握できません」

 

ある日、FPのゆうきさんの元に、悩みを抱える花子さんが相談にきました。花子さんの家計は以下のとおりです。

 

相談者 花子さん(37歳、仮名)
年収 800万円(夫)、350万円(本人)
貯蓄 570万円
家族構成 夫(41歳)自身(37歳)長男(10歳)長女(9歳)
今の家計の役割分担 夫:固定費
妻:その他費用

 

花子さんの相談内容は「家計の管理」についてのようです。

 

花子
共働きなのですが、毎月何にいくらお金を使っているのか把握できていません。多少、貯金は出来ているのですが、充分な貯金額なのか自信がなくて……。どうすればよいでしょうか

 

ゆうき
家計のお話ですね。まずは課題を整理しましょう。話を聞いたところ花子さんの課題は次の3つだと思います

ここからは、花子さんの家計管理の具体的な課題について見ていきましょう。

 

家計の現状が共有できていない

ゆうき
1つ目は家計の現状を夫婦で共有しきれていない点です。普段からご夫婦で支出の内訳など、現状についてお話をする時間をとれていますか?
花子
確かに、夫とは家計の話は普段からしないです。私も夫も支払いさえできればいいかなと思っていました
ゆうき
だからこそしっかり夫婦で話し合いましょう。夫婦の家計は、お互いが『自分事』だと考えるのが重要です
花子
普段から夫婦で家計について話し合っておく必要があるんですね

 

毎月の支出上限額や貯金目標が決まっていない

ゆうき
2つ目は毎月の支出上限額や貯金目標が決まっていない点です
花子
そういえば、貯金もする月としない月がありました。夫の飲み会代も予算を考えず渡していたし……
ゆうき
貯金の目標を立てれば、いつまでにいくら貯金すべきかわかります。この目標に沿って予算を決めれば、立派に家計管理ができるんです
花子
貯金する目標と期間を決めることが重要なんですね!
ゆうき
目標と期間を決めたら、月々どれくらいの額を貯金に回せるか計算して金額を決めていきましょう。詳しくは後でご説明します

 

収支の流れがわかっていない

ゆうき
3つ目は収支の流れが見えていない点です。こうやって家計簿をつけると、お金の流れがわかりやすくなりますよ


花子
うわぁ、すごいですね!私も仕事で帳簿作成をしますが、家計管理でもとなると少し大変そうですね…

ゆうき
心配いりません。あとで説明しますが、今は家計簿アプリやソフトがあるので、苦労しませんよ
花子
え!そうなんですか!私でもできるかも……
ゆうき
収支の流れがわかるようになれば、お金への不安も消えていきますよ

 

解決編:上手な家計管理に向けた7ステップ

花子
私たちの家計管理の仕方には、問題点がたくさんあったのがわかりました…
ゆうき
そう気を落とさずに。今から教える7つのステップを順に行っていけば、適切な家計管理ができますよ
花子
7つもあるんですか?そんなに覚えられるかな……
ゆうき
大丈夫です。どれも簡単ですぐに実践できます。よく聞いておいてくださいね

 

ステップ1:収入と支出を把握する

ゆうき
1つ目は 『収入と支出の把握』です。花子さんがまずクリアすべき課題はどれでしたか?
花子
えっと、夫と家計の現状を共有する時間を作る、でした
ゆうき
そうでしたね。まずは、お二人で家計についてお話しましょう。共働きの世帯では、何に支出したか、収入がいくらあるのかお互いに把握していないケースも多いんです。家計全体の大まかな収入と支出を夫婦で確認し合うとよいでしょう
花子
家計の話はどんな小さなことでも共有するのが大事なんですね!

 

ステップ2:自分や夫婦にあった家計管理ルールを決める

ゆうき
2つ目は『家計管理のルールの決定』です。管理方法だけでもこれだけの選択肢があります

 

  • 共通口座に支出分を入れて、余りを自由に使う
  • 共通口座に支出分+貯蓄分を入れて、お小遣い制にする
  • 支出担当と貯蓄担当を分ける
  • 費用項目ごとに役割分担をする

 

花子
今は費用項目ごとで互いに支払っていますが、これも夫と相談ですね?
ゆうき
はい。二人が無理なく続けられるルールを決めるのが大切です

 

ステップ3:家計管理の仕組みを作る

ゆうき
3つ目は『家計管理の仕組みづくり』です
花子
先ほどの家計簿のようなものですか?
ゆうき
そのとおりです。例えば次のような方法でも家計管理ができるんです

 

  • 家計簿アプリを使う
  • キャッシュレス決済を利用する
  • 目的別口座を開設する
花子
こんな方法もあるんですね。アプリなら手軽に始められそうかな
ゆうき
いいですね。家計管理の仕組みを作って、お金の流れを目で追えるようにしておきましょう

ステップ4:5年先・10年先のプランを共有する

ゆうき
4つ目は『将来のプランの共有』です
花子
5年後は子どもたちの進路で、10年後になれば私たちの老後に向けた準備を考え出す時期になってきそうですね……
ゆうき
ほかにも大きな支出で予想できるイベントはありますか?
花子
夫が、5年後の車検の前に車を替えたいと言っていたような気がします
ゆうき
そういった将来のライフイベントについて夫婦で話し合っておくと安心です。いつ何にお金を使うのか、予測が立てられますよ
花子
少しずつ見通しが立ってきました!

 

ステップ5:貯蓄額の目標を立てる

ゆうき
5つ目は『貯蓄額の目標の設定』です
花子
何にお金を使うのかがわかったので、次はどれくらいのお金が必要か、ですね?
ゆうき
鋭いですね!それぞれいくらくらいの貯蓄が必要ですか?
花子
夫と相談が必要ですが、これくらいは用意したいですね

 

  • 教育費:18年後までに約400万円
  • 車の費用:5年後に約200万円
  • 老後資金の準備:教育費・車の費用と合わせて、月3万円
ゆうき
よい目標ですね!がんばりましょう!

 

ステップ6:貯蓄の仕組みを作る

ゆうき
6つ目は『貯蓄の仕組みづくり』です
花子
もし、前みたいに貯金に挫折してしまったらどうしよう……
ゆうき
心配ないですよ。銀行の自動積立や財形貯蓄を利用しましょう
花子
なるほど!それなら自動で貯金ができて安心ですね
ゆうき
収入は先に貯蓄に回して、残りを支出にあてる生活をすれば、貯金額も増えていきますよ
花子
早速実践してみます!

 

ステップ7:固定費を見直す

ゆうき
7つ目は『固定費の見直し』です
花子
具体的にどこから手をつければいいでしょうか?
ゆうき
通信費や保険料から見直すとよいでしょう。今は格安SIMや掛金が少なく済む保険などがたくさんあります
花子
確かに、これらは前から高いなと感じていたので、見直すよい機会かもしれません
ゆうき
固定費は一度見直せば、毎月確実に支出が抑えられます。手続きを面倒に感じるかもしれませんが、家計改善の効果は大きいです
花子
まずは固定費を見直す、ですね。わかりました!

 

家計の管理がライフプランの実現につながる 

ゆうき
どうでしたか?7つのコツを押さえれば、家計の管理がグッと楽になりますよね
花子
加えて貯金も今までより格段に増えていくように思えます!
ゆうき
そうなんです。適切な家計管理をすれば、お金の不安はなくなるんです
花子
帰って夫と相談しながら、無理なく家計管理をしてみようと思います。今日はありがとうございました!

 

その後、花子さんはご主人と家計について相談し、次のことを決めたそうです。

 

  • 2人の共通口座を作り、そこから支出を行う
  • 家計簿アプリをダウンロードし、運用を開始
  • 貯蓄額の目標を決定
  • 積立預金の口座を開設
  • 2人とも不要な保険を解約し、格安SIMに乗り換える

 

お金の流れが把握でき、貯蓄への道が開けそうですね。

適切な家計管理は、お金の流れがわかるだけでなく、貯蓄額アップにもつながります。住まい、余暇、子どもの成長、夢見るライフプランを実現するためにも、正しい家計管理のコツをつかんで、実践してみましょう。

 

自分たちも固定費の見直しをした方が良さそう・・と思った方は、ぜひこちらも試してみてくださいね。

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ゆうきさんのアドバイスを受け、家計管理にやる気が出てきた花子さん。果たして、花子さん一家の家計はその後どうなったのでしょうか。次回は、アドバイスを実践した様子をご紹介します。

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