値上げラッシュ対策はどうする?おすすめ家計防衛手段4選

最近、電気代やガス代、食料品など様々なものの値上げラッシュが続いています。

 

2020年12月分の消費者物価指数を見ると、総合指数は、前年同月比4.0%の上昇、前月比は0.3%の上昇となっています。

 

また、2021年11月から2022年12月に至るまで、毎月前年同月を上回っており、物価が上昇し続けていることがわかります。

 

そこで今回の記事では、前半は2,000世帯を対象に行ったアンケート結果から見える家計の現状、後半は現状を踏まえた家計防衛策について解説していきます。

 

値上げで家計が厳しくなってきている人、家計見直しについて関心がある人はご覧ください。

 

【マネのば調べ】値上げラッシュの影響や家計防衛について

 

2020年12月分の消費者物価指数を項目別に見ると、「エネルギー(電気代・都市ガス代・プロパンガス・灯油・ガソリン)」が前年同月比15.2%増で最も高くなっています。品目別の前年同月比では都市ガスが33.3%、電気代が21.3%、プロパンガスが7.2%、灯油が4.7%、ガソリンが1.6%でした。また、「家具・家事用品」が7.5%増、「食料」が7.0%増となっています。

 

では値上げラッシュや家計防衛について消費者はどのように考え、取り組んでいるのでしょうか?

 

TEPCO i-フロンティアズ株式会社と株式会社MILIZEは合同で、2023年2月7日〜2月8日の2日間に20~59歳の男女(一人暮らし未婚者、既婚者)対象にアンケートを実施し、2,000名の回答を集計しました。ここからはアンケート結果に基づいて解説していきます。

 

値上げについて

最初に値上げを実感していることについてです。

 

・最近、値上がりを実感し、あなたのご家庭の家計で負担になったと思うものをお選びください。

 

1位.電気代(70.6%)
2位.食品(66.6%)
3位.ガス代(45.0%)

 

半数以上の人が、電気代や食品について値上がりを実感していることが分かりました。

 

 

家計防衛の現状について

では値上げラッシュも踏まえた家計防衛はどのような状況でしょうか?

 

・あなたのご家庭では、家計防衛に取り組んでいますか。これまでに行なっていることをすべてお選びください。

 

1位.ポイント活用(65.4%)
2位.節電をする(電気の利用料を減らす)(54.7%)



携帯電話の通話プランを見直す(20.0%)
保険の契約を見直す(9.8%)
サブスクリプションサービスを見直す(8.1%)
住宅ローンを見直す(4.0%)

 

・家計防衛の取り組みによって、あなたのご家庭では毎月いくらくらい支出を削減できていますか。(家計防衛に取り組んでいる1,795名が対象)

 

1位. 1万円未満(44.5%)
2位. 削減できていない(43.3%)

 

ポイント活用や節電を中心に家計防衛を行なっているものの、合計で9割近い人は1万円の節約にすら至っていないことが分かりました。

 

一方で、携帯電話の通話プランや保険の契約などの固定費の見直しを行なっている人は全体的に少ないことも分かります。

 

今後の家計防衛について

次に今後はどのような家計防衛を行っていきたいと考えているかについてです。

 

・今後、家計についてあなたが見直したいと思っているものはなんですか。あてはまるものをすべてお選びください。

 

1位.食費(42.6%)
2位.光熱費(41.9%)
3位.通信費(25.1%)

 

・家計について「見直したいと思っているもの」をお答えの方にお聞きします。見直したいものについて、現時点で見直しできていない理由をすべてお選びください。

 

1位.効果があるかわからないから(32.4%)
2位.面倒くさいから(23.1%)
3位.やりかたがわからない(22.2%)

 

・ご家庭の家計のやりくりで、あなたが難しいと感じることはなんですか。あてはまるものをすべてお選びください。

 

1位.収入を増やすこと(45.6%)
2位.節約(支出の削減)(30.6%)



家計管理(収入と支出の把握)(18.3%)

 

食費や光熱費を中心に家計見直しを行いたいと思っている人は約4割と多い一方、2〜3割の人が効果ややり方が分からず、3割の人が節約を難しいと感じていることが分かります。また、家計防衛の基本である家計管理についても約2割の人が難しいと感じています。

 

家計の固定費を見直したい方はこちら

 

 

資産運用について

資産運用に関する状況についてです。

 

・これまで行なったことがある資産運用のうち、あなたが直近2年以内に始めたものをすべてお選びください。(2,000名のうち633名が対象)

 

1位.NISA/つみたてNISA(27.1%)
2位.株式・ETF投資(12.5%)
3位.確定拠出年金・iDeCo(個人型確定拠出年金)(11.4%)

 

・ご家庭の家計管理のため、あなたが知識を深めたいと思うことはなんですか。あてはまるものをすべてお選びください。

 

1位.資産運用・投資(43.4%)
2位.税金の制度(33.5%)
3位.節約(29.1%)

 

資産運用についてはNISA/つみたてNISAを始める人が多かったことが分かりました。
また、資産運用・投資について知識を深めたいと思っている人が、40%以上いることが分かりました。

 

アンケートのまとめ

今回のアンケートからは、電気代や食品について値上がりを感じている中、ポイ活や節電などの家計防衛を行なってはいるものの、なかなか成果には結びついていない人が多いということが分かりました。

 

ポイ活や節電などの日々の積み重ねも大切なのですが、固定費の見直しを行うことで、大きく家計防衛に効果がある可能性があります。固定費は一度見直しを行うと、それ以降も効果が持続するためです。

 

固定費の見直しというと「何から始めたら良いのか分からない。」「しなくてはいけないのは分かっているけど面倒くさい。」とお考えの方も多いかと思います。

 

そこでここからは、固定費の見直しのうち、効果が大きいものや簡単にできるものについて解説していきます。

 

固定費見直しのポイント

 

固定費の見直しについて4つのポイントを解説します。

 

①携帯電話の通話プランを見直す

携帯電話の通話プランは各携帯会社によって異なりますが、最近ではSNSの普及により電話自体あまり使わないという人も増えてきています。 そういった人は通話プランの見直しを行うことで家計防衛につながる可能性があります。

 

携帯電話料金の見直しのフローは以下の通りです。

 

1.契約しているプランを確認する
2.不要なオプションを解約する
3.かけ放題プランなどから必要最低限の通話プランへの変更を検討する
4.携帯会社の乗り換えを検討する

 

携帯電話通話プランの見直しで月数千円の固定費削減が可能なこともあります。

 

携帯電話料金の節約についてはこちらの記事もあわせてご覧ください。

 

 

②保険の契約を見直す

病気やけが、死亡に備える生命保険や医療保険、自宅や家財、車などにかける損害保険は、定期的に見直すことで節約効果が期待できます。 特にライフステージが変わるタイミングは保険の見直しのチャンスです。 例えば、以下のような見直しが考えられます。

 

  • 無駄な特約に加入していないか
  • 勧められるがまま加入した不必要な保険はないか
  • 車の使用頻度と保障内容のバランスは適正か
  • 子どもが独立したら、生命保険の死亡保障を最低限のものに変更

 

家計見直し診断を使うと、保険の契約見直しポイントを簡単に診断することができますので試してみてください。

 

 

③サブスクリプションサービスを見直す

サブスクリプションサービスには動画配信、音楽配信、雑誌読み放題など様々な種類があります。私たちの生活に必要なものの多くがサブスクリプションサービスで展開されているといえます。 便利な反面、無駄な出費につながっている可能性があります。

 

家計防衛のためには以下の見直しが考えられます。

 

  • 加入している契約を全体的に確認し、利用していないのに課金が継続されているサービスがあったら解約する
  • サービス契約自体を定期的に見直し、どんなサービスをどんな金額・内容で契約しているかをしっかり把握し、自分に適切なサービスでない場合には切り替え、解約を検討する

 

サブスクリプションサービスはとても便利で色々申し込みたくなりますが、複数のサービスを同時に利用すると月々の出費が膨らんでしまうことがあります。 気軽に申し込める点はメリットですが、家計防衛のためには、サブスクリプションサービスの定期的な見直しを行うことが必要です。

 

④住宅ローンを見直す

住宅ローンは金額が大きいため、見直しができれば家計防衛に大きくプラスに働く可能性があります。 一般的に見直しでお得になる人は以下の条件を満たしている人です。

 

  • 金利差年率1%以上
  • ローン残高1,000万円以上
  • 残年数10年以上

 

ただし、住宅ローンを借り換える場合には、新規の借り入れと同様に事務手数料や保証料などがかかる点には注意が必要です。金利が下がってもトータルで支払う金額は増えてしまう場合もあります。

 

まとめ

 

今回の記事では家計防衛について解説してきました。

 

家計防衛には様々な種類があります。まずは自分がやりやすいことから始めていきましょう。

 

家計見直し診断では固定費を中心とした家計見直しのポイントが簡単に診断できますので、ぜひ試してみてください。

 

 

また、マネのばではこれから投資を始めたい方、食費や電気代を抑えたい方におすすめの記事もあわせてご用意しています。こちらもあわせてご覧ください。

 

参考記事<投資を始めたい方向け>
iDeCoとつみたてNISAを始める前に!初心者がおさえたい投資の基礎
<食費を見直したい方向け>
食費にこんなに差が!いつものスーパーで数万円節約!その裏技を教えます。
<電気代をおさえたい方向け>
【一人暮らしの方必見!】すぐに実践できる光熱費の節約術

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