子どもに習い事をさせようと考えている人の中には、一般的な習い事の費用や数はどのくらいなのかが気になる人もいるでしょう。
この記事では、子どもの塾や習い事の平均費用について紹介するほか、習い事を選ぶ基準などについても解説します。子どもの習い事を検討し始めるときに必要な情報を得られますので、ぜひ最後までご覧ください。
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子どもの習い事にかける平均費用
文部科学省が発表した「平成30年度子どもの学習費調査の結果について」によると、子どもの習い事にかける年間平均費用は以下の通りです。
区分 | 公立の平均費用(円) | 私立の平均費用(円) |
---|---|---|
幼稚園 | 83,895 | 165,658 |
小学校 | 214,451 | 646,889 |
中学校 | 306,491 | 331,264 |
高校(全日制) | 176,893 | 250,860 |
子どもにかける費用の傾向として、全体的に私立の方が公立より高いです。また、習い事の平均費用は私立だと小学校、公立だと中学校がピークとなり、親の意向で習い事を始めるケースが多いようです。
おもちゃや模型などの事業を展開する株式会社バンダイの「「子どもの習い事に関する意識調査」結果」によると、習い事を2つ以上する小学生が半数以上で、費用も比例して上がっています。中高は部活に専念するケースもあり、習い事関連の費用は落ち着く傾向です。
子どもの習い事は半数以上が未就学の段階で始める
バンダイが2019年に行った調査によると、子どもが習い事を始める年齢は以下の通りです。
半分以上の子どもは小学校入学前に習い事を始めます。始めるのが早ければ早いほど、習い事に対する上達スピードも早く、教育にも効果があると考える親が多いためと思われます。
子どもの習い事を選ぶ3つの基準
習い事を選ぶ際の基準は主に以下がおすすめです。
- ジャンルから選ぶ
- 子どもの希望から選ぶ
- 月謝から選ぶ
上記の基準を把握したうえで子どもの習い事を選ぶと、親子の立場どちらから見ても有意義なものになります。
①ジャンルから選ぶ
子どもの得意分野や親に知識があるジャンルの習い事を選ぶと、長続きしやすいです。子どもが運動好きであれば、スポーツ系の習い事をするなど、ジャンルを絞ると候補を出しやすくなります。
スポーツの他にも音楽や書道などの芸術系、学習塾などがあり、得られる経験が異なります。どれがいいか、子どもと一緒に考えて選ぶことが重要です。
②子どもの希望から選ぶ
子どもに好きなことがあり、明確にやりたいことが決まっている場合、その希望を尊重することも重要です。
子どもがやりたいことを習い事にすれば、高いモチベーションを維持してくれるでしょう。また、子どもの意思を尊重し、サポートすることで信頼関係も築けます。
③月謝から選ぶ
習い事は通い先への月謝や道具代がかかります。予算をあらかじめ決めておき、その枠内で習い事を決めるのもおすすめです。予算をあらかじめ決めておくと、通う教室や塾などの候補を絞りやすくなります。
また、相場を理解しておくと受けられるサービスに対する月謝の目安もつけられるので、月謝から選ぶ方法は有効です。
子どもの習い事について考え出したらまず行うこと
子どもの習い事について、最初に以下の点を考えましょう。
- お金の事前準備
- 習い事の種類の検討
上記の点を考えておくと、子どもの習い事をスムーズに始められます。子どもがやりたいことを見つけた時に、すぐに始めさせられるのでおすすめです。
①お金の事前準備
習い事にかかるお金は事前に積立しておくのが有効です。事前に何をやるか決めていなくても、費用相場を知っておき、事前に積立しておけばスムーズに子どもが習い事を始められます。
お金はあらかじめ収入の一部から積立する部分と、習い事に通う期間を決めておき、生活に影響が出ない金額にしましょう。時間をかけて積立しておけば、負担を少なくして子どもに習い事を始めさせられます。
教育費の貯め方については、こちらの記事もぜひ合わせてお読みください。
②習い事の種類の検討
習い事の種類は子どもが興味を持つジャンルを選ぶほか、経験を積むことで将来に役立ちそうなものを選ぶのもおすすめです。また上述の通り、家庭から出せる月謝の額をもとに決めると候補を絞れます。
また、子どもの送迎など経済面以外の負担も考慮して場所を選ぶことも重要です。自宅付近の習い事に関する教室などについて、事前に調べておきましょう。
習い事を選ぶ際の注意点3選
子どもが習い事をする際は、以下の点に注意しましょう。
- 親の経済・時間的負担を考慮する
- 習い事をかけもちしすぎない
- 無理に習い事を続けさせない
上記の点に注意すると、子どもの習い事が長続きしやすくなり、親の負担も適切な範囲に留められます。
①親の経済・時間的負担を考慮する
子どもが習い事を始めるにあたって、親は月謝や道具代といった経済面の負担に加えて、送迎や当番といった時間的な負担もあります。子どもの送り迎えだけでなく、スポーツ系の習い事ではお茶汲み当番などが設けられるケースも多いです。
習い事を始めると、親はどんなサポートをしなければならないのか事前に把握しておくといいでしょう。
②習い事をかけもちしすぎない
親の中には子どもに複数の習い事をかけもちさせようとする人もいます。かけもちはしてもよいですが、親と子どもの両方に負担が増える点は把握しなければなりません。かけもちしすぎると、かえってどの習い事も続かない原因になります。
習い事をかけもちする際は、事前にどれくらい負担がかかるのか把握し、親と子どもの両方が無理しなくても良い範囲に留めましょう。また、子どもの性格によっても1つの習い事に集中した方がよいか、かけもちした方がよいか分かれます。
③無理に習い事を続けさせない
子どもが習い事を「やめたい」と言ってきた場合、無理させずにやめさせてあげることも重要です。中には途中で習い事をやめることに抵抗を感じ、続けさせようとする人もいるでしょう。しかし、やめたい理由によっては逆効果になる可能性もあります。
子どもがやめたいと意思を示してきた場合、まずはその理由を聞き、場合によっては判断を尊重しましょう。無理に習い事を続けさせると、子どもにストレスが溜まり、親子の信頼関係が失われる原因となります。
まとめ:習い事の費用は親の経済事情と子どものやりたいことから考えよう
ここまで子どもの習い事について、平均費用や始める年齢、選ぶ基準などを解説しました。子どもの習い事は小学校から中学校がもっとも費用がかかり、金額も高いので事前に積立しておくのがおすすめです。
家計の状況や用意できる予算を決めたうえで、子どもの将来や希望を考慮しながら最適な習い事を選びましょう。
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