浪費する理由を分析!「まず100万円貯める」3ステップ

浪費家金出(かねで)さんは「いつの間にかお金を使ってしまっているがなぜなのかわからない!」「なぜか毎月お金がない!」とずっと悩まされています。

 

皆さんも金出さんのような経験はありませんか?クレジットカードの請求が届いて「お金を使いすぎていた!」と気づくこともあるでしょう。 自分を浪費家だと認識できた頃には、すでにお金が底をつき、手遅れとなってしまうことも少なくありません。

 

一方、世間では「老後2,000万円問題」や「人生100年時代」など、将来を見据えた貯金についても視野に入れなければなりません。

 

この記事では「浪費家金出さん」になってしまう理由を明確にし「まず100万円を貯める」を叶えるための3ステップを紹介します。貯金が苦手な方はぜひ最後までご覧ください!

 

金出さんが浪費家になってしまう理由・行動パターン

 

浪費家金出さんはなぜ浪費家になってしまうのでしょう。浪費してしまう方には共通する理由や行動パターンがあります。

 

まずは金出さんがどういった人物なのか、収入などをプロフィール表にて確認していきましょう。

 

金出さんのプロフィール
家族構成 独身(ひとり暮らし)
年齢 20代後半
平均手取り収入 22万円
固定費の支出 10万円
残金 12万円

 

残金で12万円も残っている金出さんは生活に余裕がありそうに感じます。なぜ金出さんはお金がないと感じる状況に陥ってしまうのでしょうか。まず毎月の金出さんの行動パターンを分析してみます。

 

皆さんも以下の浪費家にありがちなポイントに当てはまるかチェックしてみましょう。

 

  • 好きなだけお金を使って余った分を貯金している
  • 銀行口座が1つしかない(もしくは目的なく複数ある)
  • ATMを何度も利用して手数料を払っている
  • お財布がレシートやポイントカードでパンパン
  • 毎日コンビニに寄る
  • クレジットカードを何枚も持っている
  • 固定費にいくら使っているのか把握できていない

 

これらの行動を分析すると、浪費家金出さんの思考が予想できます。

 

  • 自分がいくら支出しているか把握できてない(現状把握不足)
  • お金を無駄遣いしていることに気づいていない(固定費の見直し不足)
  • 明確な貯金目標がない(目標不足)

 

この3つの思考を持っていると、あなたも浪費家金出さんのようになってしまう可能性があります。そして、金出さんタイプの場合、早いうちから意識を変えて貯金を増やして行かなければ、将来または緊急時に対応できなくなってしまいます。

 

ここからは「まず100万円貯める」ためにすべき行動をまとめていきます。

 

浪費の理由を押さえたら貯金100万円を目指そう!

金欠状態

 

「貯金を増やす」といったぼやっとした目標ではなく「まず100万円を貯める」を念頭に行動していきましょう。金出さんでも行動を見直せば100万円を貯められます。

 

浪費家が100万円を貯めるべき理由

 

貯金100万円と掲げた目標には2つの理由があります。

 

一つ目は転職や会社が倒産した場合の生活費です。国の制度で「失業給付」と言った救済措置がありますが、給付にはタイムラグがあり、手元にお金が入るまで約4ヶ月待たなければなりません。つまり4ヶ月は収入が無くなります。なので手取りの4ヶ月分、金出さんの手取り収入は約22万でしたので、約90万円必要になってしまいます。

 

二つ目は病気やケガによる出費です。たとえ保険に加入していても、こちらも給付にタイムラグがあります。すぐ使えるお金があれば予期せぬ緊急時にも安心ですね。

 

転職・退職や、思わぬ病気やケガなど、「若い自分は大丈夫!」という方もいつ何が起こるかは誰にもわかりません。そんな事態に備えてまず100万円を目標に貯金していきましょう。

 

浪費家が100万円貯金するための3ステップ

貯金箱
100万円は大金です。しかし以下の3つのステップを行うことで金出さんでも貯金は増やせます。ここからはそれぞれのステップについて詳しく解説していきます。

 

  1. 現状把握
  2. 固定費の見直し
  3. 貯金できる仕組みづくり

 

自分の現状に当てはめて考え、取り入れていないステップがあれば貯金を増やしていけるよう行動に移していきましょう。

 

現状把握

 

金出さんの行動パターンにもあるように、コンビニやATMなどの細かい支出、クレジットカードが複数枚ある方は、今月の収入がいくらで、どこにいくら使っているのか把握できていますか?

 

まず自分のお金の使い方、収支の現状を把握しましょう。ざっくりでもいいので家計簿をつけて分析をするようにしてください。

 

現状を見直してみると「これ何に使ったんだろう?」と思うような「使途不明金」が見つかります。このような支出に気づいたとき「この支出は生活において特に必要なかったかも……」と思うことが多々あるはずです。お金は自分の生活を安定させ、そのうえ豊かに暮らせるように使いたいもの。

 

これまでの現状を把握し、使途不明金を洗いだしたら、まずは使途不明金を減らすことを意識してみましょう。そうすることで「気づいたら貯金ができていた」といったストレスのない貯金が可能になるでしょう。

 

固定費の見直し

 

金出さんも固定費にいくら使っているのか、適切なものを選んで使用しているのかわかっていませんでした。次は家賃や光熱費以外の固定費で、無駄な出費がないか見直していきます。

 

  • 携帯料金
  • 生命保険
  • 損害保険
  • サブスク

 

上記4つの項目について見直せる部分を探してみましょう。

 

携帯電話料金

現代、誰もが持ち歩く携帯電話。実はこの携帯電話料金にも、稀に携帯電話契約時に登録したプランをそのままにしていることがあります。まずは携帯電話料金の明細書を細かくチェックし、不要なプラン契約などがないか探してみましょう。契約を解除するだけでも固定費を最小限に抑えられ、貯金に回せる額を増やせる可能性があります。

 

また、大手携帯会社での契約を中心とするだけでなく「格安SIM」や「サブブランド」への乗り換えを検討するのも方法の一つです。これらは有名キャリアの回線を間借りして使用できるため通信速度などにも問題がなく、さらに利用料金が約半額に抑えられるといったメリットがあります。

 

ただし、大手キャリアに比べると選べる機種が限られているなどのデメリットもあるので、そういった点に注意しながら検討することが大切です。

携帯電話料金を見直すコツについては、是非こちらの記事も併せてご覧ください。

生命保険

生命保険には複数のプランがあります。知り合いに勧められた保険になんとなく入っていたり、保険の営業マンが勧める保険に加入したりなど、内容を把握していたつもりでも、細かな部分まで確認していない方も多いのではないでしょうか。

 

このように、ぼんやりと加入した生命保険は、意外にも大きな出費につながっている可能性があります。保険内容は「そこまで必要な保障なのか」を軸に見直していきましょう。

 

ライフイベントによっても掛け金はこまめに見直すべきです。たとえば、独身で家族にお金を残す必要のない方が、1,000万の死亡保険に加入する必要はないかもしれません。

 

反対に家族ができて、子どもができると、自分に万が一のことがあり収入が無くなった場合、家族の暮らしが危うくなってしまいます。

 

その分、一人で暮らしていた時に比べてかける保険金を増やすべきです。必要なものに必要な分だけタイミングよく保険をかけることが重要です。

 

損害保険

自動車保険・火災保険・地震保険・傷害保険など、もしもに備えた損害保険は多くありますね。損害保険においても「加入している保険それぞれにいくら払っているのか」について整理しましょう。

 

「保険について見直してみようかな?」と感じたときは、契約内容の見直し・変更を含め、必要に応じた解約を行ってみるのもよいでしょう。

 

また、より便利で安い保険はどんどん世の中に出ているので、適切なプランに乗り換えるのも方法の一つです。

 

サブスク

サブスクは映像や音楽、電子書籍や食品宅配などさまざまなジャンルがあり、生活が豊かになるものです。しかし、毎月一定の料金を支払うほど頻繁に利用していますか?

 

サブスクは便利だからと登録し過ぎてしまう方が多いです。ある動画配信のサブスクを例に挙げるなら、1ヶ月500円、一年契約だと6000円となります。サブスクを複数契約している方は、支払った金額分だけ利用しているのかを確認してみましょう。

 

契約数を必要最小限に厳選したり、不要なものは思い切って解約したりすることで、固定費を最小限に抑えられます。

 

これらの項目をはじめ固定費のうち、どこから手を付けるのがよいか、あるいは何が見直す余地があるかを知りたい方は、ぜひこちらの「家計見直し診断」もお試しください。

 

目標の設定と貯金できる仕組みづくり

 

金出さんの行動パターンにあった「好きなだけお金を使って余った分を貯金する」ではなかなか貯金できません。金出さんのような方はあればあるだけ使ってしまうのです。そこで「使わないお金の置き場所を決める」ことが重要になります。

 

まず、給与が入る口座と別に貯金用の口座を作りましょう。毎月いくら貯金するか決めて自動引き落としで口座に振り込まれる、先取貯金の仕組みを作ります。

 

より引き落としにくくするために通帳を家族に預けたり、会社や保険会社の積立プランに登録したりするのもよいでしょう。

 

浪費の理由を把握して100万円貯金をプランニングしよう!

「ここまで紹介した3ステップを参考に早速100万円を貯めましょう!」と言いたいところですが、実際毎月いくら貯金していけばいいのかわかりませんよね。着実に100万円を貯めるためのプランを決めていきましょう。

 

貯金の苦手な方がいきなり無理をしても長続きしません。金出さんの場合、無理のない貯金額として毎月2万円と設定します。毎月2万円だと50ヶ月、約4年で100万円に達します。

 

転職を考えている方であれば、2年後に転職するから、毎月4万円貯めれば2年後には100万円が貯金できるなど、目標時期から考えるのもよいですね。

 

生活に負担をかけすぎない、より具体的な目標を立てていきましょう。

 

浪費家金出さんでも「まず100万円貯金」は必ずできる!

ここまでで自分の現状を把握し、余計な出費を見直して、お金が貯まる仕組みづくり、具体的な目標の立て方を解説してきました。「100万円」と聞くと大金だし本当に貯まるのかなと不安になるかもしれません。

 

しかしここまで解説してきたステップ3つや具体的な目標があれば、浪費家金出さんでも今100万円が手元にない方でも確実に貯金を増やせます。ぜひこの記事を参考に実践してください!

 

このほか、家計を見直したい方、出費をおさえたいと思っている方は、ぜひこちらの記事もあわせてご覧ください。

 

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